故人が娘・物静かな性格・芸術が趣味だった場合の喪主挨拶の例文です。

本日はご多用のところ娘○○の葬儀にお集まりいただき、誠にありがとうございました。
生前は妻に似たのか物静かで、子供の頃も友達が家に遊びに来るようなことはなかったのですが、同年代の方にこんなに弔問に訪れていただいたというのは正直私も驚きで、それだけ慕われていたのかと○○の意外な一面を見せられました。

高校時代のご友人が特に多いと聞いていますが、そういえば部活は美術部であり、文化祭や大会前には夜遅くまで絵を描いていたのが懐かしい光景です。
遺品整理をしていると画材や作品が多数出てきており、本人が絵を好きだったのはもちろん、きっと皆さまといっしょに作品に向かうのが充実した時間だったのでしょう。

さて、交通事故というのはどんなに気を付けていても、何の前触れもなくやってくるものです。
そして油断した時には今回のように取り返しがつかない結末を迎えてしまうものなのだと、あらためて人生の無常を思わずにはいられません。
ここにお集まりの皆さんもぜひ娘の事故を教訓に、自分と家族、他者を含めたすべての方の安全を第一に運転を行ってください。

生前は娘に格別のご厚情をくださいました事、代わりにご挨拶させていただきます。
本日は誠にありがとうございました。