故人が息子・明るい性格・料理が趣味だった場合の喪主挨拶の例文です。

喪主が葬儀のスピーチをしている画像
喪主挨拶の例文
故人:息子 | 性格:明るい | 趣味:料理

本日はお忙しい中、息子○○の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。
私は父の○○でございます。
遺族、親戚を代表しまして、一言ごあいさつ申し上げます。

〇〇は本当に明るくて、家の中でのムードメーカーでした。
はやくに妻を亡くした私は、家のことがなにもできない男で、当時高校生だった〇〇がすべてとりしきって、幼かった妹の〇〇と弟の〇〇と〇〇の世話をしてくれてました。
〇〇には、本当に言葉にできないくらい感謝しています。

あとから聞いた話ですが、大学進学の時に、担任教師が「君ならきっと〇〇大学は大丈夫だ」と太鼓判を押してくれたのですが断ったそうです。
その時に私が聞いていたら、反対して説得して、ぜひにでも行かせたいと思ったことでしょう。
〇〇はてらいもせずに「自分は●●大学へ行きます」と答えたそうです。
学年主任や進路指導の先生までやってきて「なぜだ?」と聞いただしたそうです。
すると「妹や弟たちの世話をしなくてはならないので、通えるところに決めました」とケロッと言うので、先生達は何も言えなくなったそうです。
その話を卒業式の時に担任から聞かされて、私は「なんて素晴らしい息子だろうか」と心の底から泣きました。
そんな〇〇が、こんなに早く亡くなってしまうなど、私は悔しくてなりません。

〇〇は本当に家事全般が完璧でした。
特に料理はプロ並みと言ってもいいくらいで、下の子供達も好き嫌いなく育ててもらいました。
もしかして妻が生きていたらそうはならなかったかもしれません。
妻は壊滅的に料理が下手でしたので。
母親がいなくても下の子たちが寂しかったりして悲しまないようにと、誕生日にはケーキを焼き、他の家に負けないようにとおせち料理も本を見ながら完ぺきに作ってくれました。
今は家事ができる男子が増えているようですが、息子はその最先端だったのかもしれません。

部活もバスケットボール部で、強豪でしたのでレギュラーにはなれませんでしたが、コーチとして活躍していたそうです。
さきほど親友の〇〇君が「〇〇のコーチスタイルは、まるで数学か物理の教科書のような図式で説明してくれて、おかげで自分たちも数学や物理の成績があがりました」と教えてくれました。
合宿には下の子たちも同行することを許可してもらいました。
私はそんなことできないだろうと思っていたのですが、押しが強い性格で、クラブの人たちも先生達も折れたそうです。
下の子たちは、みんなに可愛がってもらって、夏休みも有意義が過ごさせてもらいました。
もちろん料理は〇〇がひとりで作っていたそうです。
合宿前には料理の本をたくさん図書館から借りてきて、スタミナがついて夏バテしない料理を研究していました。

本当にいつ勉強していたのか私にはわかりませんでした。
たぶん時間の使い方がうまいかったのだと思います。
大学に入ると〇〇は、同じゼミの〇〇さんと出会いました。
1人暮しだった〇〇さんは家にもよく遊びに来て、下の子たちの世話をしてくれて、勉強も教えてくれました。
〇〇は勉強はよくできたようですが、教えるのが下手でしたので、子供たちはとても喜んでいました。
その代わりなのかしりませんが、〇〇は〇〇さんに料理や裁縫を教えていたそうです。
そんなふたりが大学を出てすぐに結婚したのは当然のなりゆきでした。

若すぎる結婚に向こうのご両親は、さぞかしご心配されたことと思いますが、押しの強さでは定評がある〇〇に、とうとう説得されて了解してくださいました。
それがこんなこととなり、本当に申し訳なく思います。
ふたりは、それがあたりまえのように同居することとなり、下の子たちも大喜びでした。
明るいふたりのおかげで、下の子たちはぐれることもなく、まっすぐに育ち成人しました。
〇〇さん、本当にありがとう。

ふたりの間に子供がふたり授かりまして、家が手狭になるほどの大所帯になりました。
そこで〇〇が提案して、私の退職金もあわせて現在の家を建てることができました。
下の子たちは就職して家を出るのかと思ってしましたら、そのまま家から通勤をはじめて、娘だけはさすがに結婚して家を出ましたが、なんとすぐ近所に新居を構えました。
昔ならばよくある話ですが、今では珍しい大家族となりました。
そしてその中心には〇〇がいました。

病に倒れた時に、大学の親友で〇〇病院で医師になっていた〇〇君が親身に手配してくれて、最期まで看取ってくれました。
ありがとうございました。
思えば〇〇も、好きなことがしたかったこともあったかもしれません。
亡くなる前にどうしても愚痴のひとつも言って欲しくて聞いたことがあります。
するといつもの笑顔で「みんながいてくれて、助けてくれて、楽しかったから、全然そんなことを考えたことがなかった」と笑いました。
思えば、いつも〇〇の回りにはたくさんの人がいて、困った時には誰かしらがやってきて助けてくれました。
本当にありがとうございました。

簡単ではありましたが、皆様への感謝の気持ちも込めて、簡単ではありましたがご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。

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