葬儀の種類 : 自宅葬
昔の日本では葬儀といえば自宅で行うことがごく普通でしたが、現代になると住宅事情の造りの変化、また近所付き合いの稀薄化による葬儀の際の人出不足などといった理由が様々に重なり、葬儀会場を利用することが一般的になりました。
しかしやはり最期は住み慣れた我が家で葬儀を行いたいという考えも根強く残ってはいましたし、加えて最近は形式一辺倒の一般葬だけでなく、小規模ながらより心のこもった家族葬を選ぶケースも増えてきたことから、自宅を葬儀場所とする自宅葬も再び行われるようになっているのです。
ただしマンションやアパート住まいの場合、出棺等の際に玄関やエレベーターから移動できるのかどうか事前にチェックして困難とされた場合にはできませんし、もちろん管理人の承諾を得る必要があります。
そして意外と問題となるのが駐車場の確保で、これも大勢の方のマイカーを駐車できるスペース探しに苦労することが多いのです。
故人や遺族が自宅葬を行いたいと考えていても、そういった諸問題をクリアしなければならないことは大きな注意点です。
それでも葬儀会場の場合と比較してタイムスケジュールが厳格ではありませんし、葬儀の様式に自由の利く点は自宅葬の大きなメリットですので、社会の多様性の広がりと比例して自宅葬も増えていくことが予想されています。
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