葬儀の専門用語 / 仮通夜とは
仮通夜(かりつや)とは、通夜そして葬儀告別式という流れの中で、通夜前日の夜のことを言います。
亡くなってから通夜まで数日間が開いているのであれば、前日までは全て仮通夜となります。
仮通夜に対して、葬儀告別式前日の通夜のことを「本通夜(ほんつや)」と言うこともあります。
仮通夜の正しい定義
「亡くなった当日の夜のことを仮通夜と言う」と説明されることがありますが、これは亡くなった日の翌日に通夜が行われるのであれば正しい表現です。
ただ、実際には亡くなった日の翌日に通夜が出来るケースばかりではありません。
たとえば亡くなった日の5日後に通夜が行われるのであれば、亡くなった日から4日目までは全て仮通夜です。
通夜の由来
もともと通夜は、夜を通して故人を守るという意味がありました。
その昔は夜になれば真っ暗闇がおとずれ、犬やキツネなどの動物はもちろんのこと、得体の知れない魑魅魍魎(ちみもうりょう)がいつ襲ってくるか分からない状況は先人達にとって恐怖でした。
そこで家族は、火を絶やさないようにし、夜を徹して故人を守ったのです。
このような意味からしても、通夜前日までは全て仮通夜になります。
仮通夜ですること
また仮通夜は、あえて何かをする日というものでもありません。
一部の地域や寺院によっては仮通夜にお坊さんが読経に来られる場合もありますが、一般的には家族だけで故人との残された時間を一緒に過ごすのみで終わります。
仮通夜のときの服装も普段着で問題ありません。
一般的にはあえて特別なことをするわけではなく、故人と家族のみで過ごす時間です。