解剖とは

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葬儀の専門用語 / 解剖とは

解剖(かいぼう)とは、広い意味では生物の体(生死問わず)を切開し、病気や構造などについて体内を調査、研究することを目的として行われる行為を指します。
葬儀関連用語として、人が亡くなったときに行われる解剖は、主に死因究明のために行われるもので、法律的また行政手続き上、いくつかの種類に分けられます。

法医解剖

法医解剖は、異状死(突然死、事故死など担当医がすぐに死亡診断書を発行できない状態での死)の場合に行われ、主に司法解剖と行政解剖があります。
司法解剖は、犯罪性が疑われる場合に行われるもので、調査に時間がかかり1週間、1ヶ月以上に渡る長期間、遺体が家族の元に帰ってこないこともあります。

司法解剖については家族の同意有無に関係なく行われます。
この司法解剖の費用については国が負担することになっています。

行政解剖は、異状死であっても犯罪性が疑われない場合に行われるもので、概ね1日程度で遺体が家族のもとに帰ってきます。
異状死でも直ちに解剖となるわけではなく、表面的な死因調査が行われてから、それでも死因が判明しないときに解剖が行われることになります。

なお行政解剖については都道府県により、家族の同意の必要性や、費用負担者など取扱いルールが違います。
行政解剖でも家族の承諾が必要なものは、承諾解剖と呼ばれることがあります。

病理解剖

病気で亡くなった場合に、死因の詳細な特定、病気の進行具合、治療の効果、薬剤の効果、病気の他部位への影響の確認などを行うために、病院が家族の同意を得て行うものが病理解剖です。

系統解剖

系統解剖は、大学病院で学生の実習や研究のために行われるものを言います。
系統解剖のために故人の身体を大学病院などへ提供することを「献体する」と表現することもあります。

提供された故人の身体に関して、その搬送や解剖後の火葬に係る費用は大学病院が全て負担することが一般的です。
遺骨として家族のもとに故人が帰ってくるまで1年以上かかることもありますが、家族の葬儀費用負担の観点からしますと大きな恩恵を得られる解剖でもあります。

解剖についてのまとめ

せれもにスタッフ
解剖は、主に死因究明のために行われますが、故人の身体を傷付けることであり、残された家族の心情的には辛いものです。
解剖後の処置含め、その家族の対応については葬儀社の質が特に問われるところでもあります。

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