葬儀の専門用語 / お斎とは
お斎(おとぎ、おとき)とは、法要の後に家族や親族などで行う食事の席のことを言います。
お斎の由来
お斎は仏教用語であり、正式には「斎(とき)」と言います。
古来、仏教の発祥地であるインドで出家者、修行僧は、朝と昼の二食しか摂りませんでした。
朝の食事のことをお斎と言い、昼の食事を斎と言い分けていたようです。
そして、本来は肉食を避けた精進料理でありました。
日本でも数十年前までは、お斎と言えば精進料理が振舞われていましたが、最近は精進料理にこだわるところの方が少なくなっている状況です。
四十九日法要後のお斎
なお、四十九日法要後のお斎については、「忌中払い」や「精進落とし」と呼ばれることもあります。
故人が逝去してから四十九日の間は、肉食を避け、慎みある生活をするものとされていましたが、四十九日法要後のお斎は、“忌中を終わる”、“精進すべき生活期間を終える”という区切りの意味も持ちます。
お斎には僧侶も同席
また、お斎には法要をお勤めいただいた僧侶も同席することが一般的です。
もし僧侶が同席されない場合には、5千円~1万円程度の「御膳料」を僧侶にお渡しするか、お持ち帰り用の御膳をお渡しすることがマナーとされています。
これは地域や寺院によって対応方法が異なることがありますので、実際の場面では依頼する葬儀社や料理屋さんに確認した方が良いでしょう。
お斎についてのまとめ
現在では精進料理が供されることが稀になりましたが、やはり慎みの気持ちを持って“頂く”という心だけは変わらず持っていたいものです。