人の死というものは時期を選ばずやってくるものです。
それは年末年始も例外ではありません。
万が一、年末年始の時期に不幸が重なってしまったとしたら、どのように葬儀をすすめていけばよいのでしょうか。
こちらのページでは年末年始に不幸があった場合の葬儀の進め方について解説していきます。
年末年始の葬儀は三が日を避けて行う
一般的に年末年始に不幸があった場合は、三が日を避けて1月4日以降に行います。
三が日は国の慶事なので葬儀などの弔事は避けるのが望ましいでしょう。
年末年始はどのご家庭でも予定があったり、お祝いムードで過ごしています。
そこへ無理を押して参列を依頼するのは参列者の方への負担も大きく、基本的には避けたほうが無難です。
ただし親族だけで行う家族葬のような小規模な場合はこの限りではありません。
近しい親族だけで密葬を執り行い、後日の本葬にて他の親族・友人・知人に参列してもらうという方法もございます。
年末年始の葬儀社・火葬場
葬儀社は年中無休のところが多く、基本的には24時間365日受け付けてくれます。
なので万が一、年末年始に不幸があった場合も対応してもらえます。
12月29日くらいまでであれば通常通りの日程で葬儀を行えると考えてよいでしょう。
しかし、ほとんどの火葬場は12月30日辺りから1月3日までを休みとしており、その期間は火葬を行うことができません。
葬儀の日程を考える際、三が日を避けると同時に火葬場の営業日を考慮する必要があります。
また、三が日を避けて葬儀を行う家庭が多いという事情もあって、三が日明けは火葬場が非常に混んでいるという状況も考えられます。
その場合、順番待ちとなってしまうこともあるので、ご遺体の保管方法や安置場所も考えなければなりません。
近頃では元旦までしか休業しないという火葬場も増えてきています。
葬儀社に問い合わせて火葬場のスケジュールを押さえておきましょう。
年末年始のご遺体の安置
葬儀の日程が決まった後は遺体の安置場所と保存方法について考える必要が出てきます。
年末年始にお亡くなりになり、三が日が明けて葬儀を執り行うまでご遺体を安置しておく必要があります。
ご遺体の安置ができるのは自宅か、葬儀社の所有する霊安室(遺体安置室)のどちらかが一般的です。
いずれにしても腐敗の進行を防止するためにドライアイスを大量に使用するので追加の費用が必要です。
さらに安置料金なども追加でかかる場合が多いため、費用に関してしっかりと事前に確認しておきましょう。
また、冬場と言えど長期の安置となるとドライアイスだけの対応では困難になってきます。
その場合にエンバーミングという数週間単位で保存ができる処置もあります。
ただし、こちらの処置は外部へ委託する必要があり、さらに費用もかかるので事前の確認が大切です。
ご僧侶のスケジュールを確認
除夜の鐘、初詣など年末から年始にかけて行事が多く寺院や神社はそれらの対応に追われています。
なので葬儀の日程を決めるにあたって葬儀社や火葬場だけでなくご僧侶の予定も大きく影響してきます。
檀家である場合は菩提寺へ、葬儀社に依頼する場合は葬儀社へご僧侶のスケジュールを確認するようにしましょう。
金融機関の営業日にも注意
年末年始は葬儀に関連する費用の支払いにも注意が必要です。
年末年始は金融機関も休業となり、窓口だけでなくATMでの取扱いも停止になることがあります。
葬儀自体の費用は葬儀の当日から1週間以内に現金で支払う葬儀社が一般的ですので特に問題はありません。
問題なのは、葬儀の当日に支払うことが前提である読経料やお車代といったお布施です。
こちらは現金で用意する必要があるので要注意です。
スケジュール的にどうしても現金での支払いが難しい場合は、あらかじめ菩提寺や葬儀社に相談し支払い方法を確認しておきましょう。
【葬儀費用の支払い方法のリンク】
コメントを残す