葬儀の専門用語 / 出棺とは
出棺(しゅっかん)とは、葬儀を行った会場から火葬場へと出発することを言います。
柩を乗せた霊柩車を先頭に、司祭者(おぼうさんなど)、家族や親族が乗った車両が連なって出発していくという形態の出棺が多く見られます。
火葬場併設の葬儀式場から出棺する場合には、棺台に乗せた柩を先頭に歩いて火葬炉へ向かうという形態の出棺となります。
出棺に際しては地域によって様々な風習が見られます。
たとえば、出棺時のお見送りに三角の白布を額に着けたり、白頭巾を被ったりする地域、出棺時に「三度回し・棺回し」を行う地域、出棺と同時に鳥を放つ(放鳥の儀)地域、出棺したあとに故人の茶碗を割る地域などがあります。
また、今でも出棺時に霊柩車のクラクションを鳴らすことがありますが、最近は市街にある葬儀場などを中心に周囲の方々への配慮からクラクションは鳴らさないケースも増えています。
出棺は地域ごとの様々な風習が見られる場面のひとつです。