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遺体衛生保全とは

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葬儀の専門用語 / 遺体衛生保全とは

遺体衛生保全(いたいえいせいほぜん)とは、亡くなった方の身体について腐敗の進行、感染リスク対策等を行い、可能な限り現状の姿に留めることを言います。

遺体衛生保全をする理由

亡くなった方の身体は、体内中の消化酵素や微生物などにより、死亡直後から腐敗が進行していきます。
また、体内に何かしらの病原菌を保有している可能性もあります。

特に注意をしなければならないのは、死亡診断書に記載されている死因以外の病気が隠れている可能性も有るということです。

たとえば、死亡診断書記載の死因が癌であっても、その他に感染リスクのある結核や肝炎などのウイルスを保有している可能性はあるのです。
この点は、故人と接する機会のある家族や葬儀社関係者なども注意しておく必要があります。

遺体衛生保全=エンバーミング

また、葬儀の際、葬儀社から故人の身体の保全や修復のためにエンバーミングというサービスを薦められることがあるかもしれません。
このエンバーミングを日本語に直訳しますと、遺体衛生保全となります。

葬儀社の提供するエンバーミングは、飲食物の残置物や血液などの体液を遺体から除去し、滅菌処置をし、防腐剤を体内に注入することで冷却せずとも常温で長期保存を可能とする特殊技術です。

なお、事故などによって遺体に損壊が見られるときには、併せて修復処置も施されます。
2018年3月時点でエンバーミングの請負を行っている施設は全国で約60か所あります。
エンバーミングにかかる費用は15万円~20万円が目安です。

遺体衛生保全についてのまとめ

大切な方が亡くなり、なるべく生前の姿のままでお別れをしたいというのは多くの遺族が希望されることです。
そういう意味でも、公衆衛生の観点からも遺体衛生保存は大切な事柄であります。

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