葬儀の専門用語 / 遺骨とは
遺骨(いこつ)についての説明ページです。
遺骨=骨の丁寧な言い方
遺骨とは、火葬されたあとの骨や腐敗が進んで残った骨など、死亡後の骨そのものについて丁寧な言い方をしたものです。
遺骨の他、御骨(おほね、おこつ)、御遺骨(ごいこつ)と言うこともあります。
遺骨であっても、細かい状態である場合や、散骨などの目的で粉末状になっている場合には遺灰(いはい)と呼ぶこともあります。
遺骨を埋蔵出来るところは?
遺骨は、「墓地、埋葬等に関する法律」で埋蔵出来る場所が限られています。
埋蔵出来るのは、墓地として許可された場所だけです。
これは同法の「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない」(第4条第1項)に基づきます。
なお墓地以外の区域で埋蔵をした場合や破棄をした場合には、死体遺棄罪に問われる可能性が有ります。
散骨は?
海や山など散骨は墓地以外の区域でも行われています。
実は先に出てきた「埋蔵」とは、土中に埋めることを指しており、埋めるわけでなく散骨という撒く行為には該当しないというのが現在のところ行政の見解です。
このため、明らかに遺骨と分からないように粉末状にするなどの配慮をしたうえで行われる散骨であれば問題ないとされています。
遺骨についてのまとめ
最近は、単身世帯の増加や祭祀承継者の不在などの影響を受け、遺骨の行先に困るというケースが増えてきています。
また遺骨に対する考え方も変化していて、なかには火葬場で遺骨を受け取りたくないと考える方も出てきているようです。
今後、遺骨に関する法律や制度なども変化していくのかもしれません。
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