葬儀の専門用語 / 位牌とは
位牌(いはい)とは、故人の戒名などを書いた木製の札のことです。
葬儀では白木の位牌、四十九日後は本位牌を用意します。
故人の霊が宿るとされる仏具という解釈もあります。
本位牌はいつまでに用意するのか
本位牌は四十九日までに用意するのが一般的です。
もし四十九日までに位牌を用意できない場合は、納骨などの区切りに合わせて作るとよいでしょう。
本位牌は葬儀社や仏具店でお願いできるのですが、制作までは2週間前後かかることが多いので早めに依頼することをお勧めします。
位牌の開眼供養について
本位牌の準備が整えば、四十九日の法要の際に僧侶に開眼の作法を行っていただきます。
僧侶は作法に従い、読経を行い白木位牌に宿っている魂を、本位牌へ移し「魂入れ」を行い、完了となります。
開眼供養が済んだ本位牌は仏壇に納めます。
位牌の種類
位牌には、大きく分けて1人用の「板位牌」と複数の位牌をまとめることができる「回出位牌」(くりだしいはい)の2種類があります。
<塗り位牌>
表面に漆を塗り、金箔、蒔絵などで飾られた高級感のある位牌。
1万円~3万円前後
<唐木位牌>
黒檀や紫檀などの木材から作られ、重く耐久性に優れています。
2万円~5万円前後
<回出位牌>
戒名を切る⇊札が10枚ほど入る箱がついていて、先祖の位牌をまとめることができます。
位牌についてのまとめ
本位牌は四十九日以後、ずっと仏壇に安置し供養を行い続けていきますが、白位牌は故人の魂を移動していただいた後に処分してしまいます。
この処分で注意しなくてはいけないことは、後飾りと一緒に処分してはいけないということです。
白位牌は四十九日法要の際、僧侶に引き取っていただき、お炊き上げをしてもらいます。
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