葬儀の専門用語 / 社葬とは
社葬(しゃそう)とは、会社(法人)が執り行う葬儀のことです。
誰が社葬の対象となるかは、会社ごとに異なります。
たとえば、会長、社長などの役員など会社に大きな貢献をした人、職務・業務中の事故が原因で亡くなった人に対して社葬が行われます。
社葬として行う目的は、葬儀でありますから故人を弔うこともありますが、その他下記の事柄が挙げられます。
・故人の業績を称える
・会社への貢献に対する感謝を故人に示す
・会社として組織体制が盤石であることを内外に示す
・取引先に対して会社間の関係性を示す(供花の順番など)
・後継者のお披露目
以上のことから、社葬は「会社の広報活動」であるとも言われます。
社葬にかかる費用は、会社の経費として認められるものとそうでないものがあります。
・会社の経費として認められるもの…例)会場利用費、祭壇料、生花等装飾費用、受付設備や備品の費用、タクシーやマイクロバス代、御布施(読経にかかる部分)、会葬御礼品など
・会社の経費として認められないもの…例)香典返しの費用、、御布施(戒名授与にかかる部分)、仏壇やお墓にかかる費用など
会社の経費として計上されるものは、福利厚生費の科目で仕訳されます。
なお税務上、社葬の経費として認められるためには、社葬として執り行うことを決定したことが記載されている取締役会議事録が必要です。
社葬は、会社として行う葬儀ですが、遺族の存在を無視して行うことは出来ませんし、遺族への配慮も充分に行いながら進めるべきものです。