葬儀の専門用語 / 散骨とは
散骨(さんこつ)とは、自然葬の一つで遺骨を粉末状にして山や海などの自然に撒くことを言います。
散骨では、遺骨の全てを撒く場合もあれば、遺骨の一部のみ撒く場合もあります。
なお、遺骨を粉末にするのは自分で行っても良いですが、専門業者に依頼した場合1万円~3万円が相場です。
散骨にまつわる法律
遺骨の処理方法について関連するのは、墓地・埋葬に関する法律や刑法の死体損壊等の罪ですが、節度をもって行うのであれば法律上の問題は無いというのが、現時点での行政の考えです。
特に墓地・埋葬に関する法律では、遺骨を埋めることを前提とした内容になっているので散骨という「撒く」行為について縛りは無いというのが現在の解釈となっています。
ですから「埋めるのではなく、撒くのであれば問題無い」という点がポイントです。
たとえば自宅の庭に埋めるのは法律違反ですが、撒くのであれば違反にならないという考え方です。
散骨の注意点
散骨に反対される方もいます。
「散骨なんてしたら成仏出来ない」とか「身体の一部だけ散骨だなんて、身体をバラバラにするのは可哀そう」とか、色々な考え方があります。
天候に左右される
散骨を行う予定を組んでいても、天候によって延期にせざるをえないこともあります。
特に海での散骨は天候に左右されやすいので注意が必要です。
菩提寺がある場合
菩提寺にお墓がある場合には、後々のトラブルを避ける為に事前に住職に散骨の意向について相談をしておいた方が無難です。
散骨は、粉末状にした遺骨を山や海などへ撒き、自然に還す葬送の方法です。