葬儀の専門用語 / 死化粧とは
死化粧(しにげしょう)とは、亡くなられた方に対して行う最後のお化粧のことを言います。
死化粧は、「フューネラルメイク」や「ラストメイク」という名称で呼ばれることもあります。
なお、顔色や肌質を調整する目的で、女性だけでなく男性に死化粧を行うこともあります。
基本的には生きている方が行う化粧方法と同じですが、亡くなられている方に対して行う化粧には次の特徴があります。
・肌が乾燥していることが多いため、加湿及び保湿は念入りに行われます。
亡くなられてから、なるべく早めに加湿及び保湿を行っておくと、化粧のノリが良くなります。
・血色が失われていますので、生前使用されていた化粧品よりも、明るい色合いの化粧品が使われることが多々あります。
・「化粧を塗る」だけでなく、無駄毛(産毛)の処理、綴じきらない瞼(まぶた)の調整、やせ細ってしまった頬の修復なども併せて行なわれることがあります。
死化粧は、遺族の手でして差し上げることもありますし、葬儀社など専門家によって行われることもあります。
また、死化粧に使用する化粧品は、ドラッグストアなどで販売しているものでも可能ですが、専門家は御遺体専用に開発された化粧品を使用し、より美しく仕上がるように死化粧を行います。
死化粧とは、亡くなられた方に対して行われる最後の化粧であり、家族として故人のためにしてあげられる数少ない事のひとつです。