葬儀の専門用語 / 供物とは
供物(くもつ)とは、神仏、先祖、故人などに対して、崇拝や畏敬の念や供養の気持ちを込めて捧げる物のことを言います。
なお、神道では神様にお供えする物のことを「神饌(しんせん)」と言います。
供物の種類
葬儀や法要の会場では、数種類の供物が見られます。
一般的に供物として利用されるのは下記の品物です。
・供花・・・一般的には生花ですが、地域により花ではなく樒(しきみ)を供えます。
・枕花(まくらばな)・・・広義では供花のひとつです。自宅や霊安室に安置されている故人の枕元に供える生花です。
・盛籠(もりかご)・・・缶詰や果物を盛り合わせた籠。
・線香・・・抹香(まっこう)も見かけますが、線香が一般的です。
・花輪・・・都市部で見かけることはほとんど無くなりました。
供物の数え方
上記供物の種類のなかで線香以外は、1基、2基、3基というように「基(き)」を単位にして数えます。
同じ供物が2基ある場合には、これを1対と数えることもあります。
線香の場合には1箱、2箱と数えます。
地域や宗教宗派によって供物に対して決まりごとがある場合もありますので、実際に注文するときには、各地域で経験豊富な葬儀社などへ相談してから行う方が良いでしょう。