葬儀の専門用語 / 忌み言葉とは
忌み言葉(いみことば)とは、慶弔ごとを中心に特定の場面において、また特定の状況下にいる相手に対して、使用を避けるべきとされている言葉のことです。
会話や挨拶だけでなく、祝電や弔電、案内文などでも注意をする必要があります。
日本では「言霊(ことだま)信仰」と言われ、口に出した言葉は力を持ち、実現に向かうという考え方がありますが、この言霊信仰も忌み言葉に影響を与えています。
慶事での忌み言葉
結婚式などのお祝いごとでは別れ、不幸、不吉を連想させるような言葉が避けられます。
たとえば次のような忌み言葉があります。
飽きる、割れる、避ける、欠ける、別れる、絶える、冷める、切れる、数字の4と9、散る、死ぬ、返す、終わる、壊れる、閉じるなど。
「料理が冷めてしまうから、早く召し上がれ」であれば、「料理は温かいうちに、早く召し上がれ」とするなど臨機応変に言い換えることがポイントです。
弔事での忌み言葉
葬儀などのご不幸ごとでは、不幸が繰り返されること、不幸、不吉を連想させるような言葉が避けられます。
その他、生死に関わる生々しい表現も避けるべきとされています。
たとえば次のような忌み言葉があります。
再三、また、度々、くれぐれも、しばしば、続いて、追って、いよいよ、ますます、浮かばれない、迷う、数字の4と9、死ぬ、苦しむなど
慶事ごとの忌み言葉に比べれば、弔事での忌み言葉は少なく、そのほとんどは不幸が繰り返されることを連想させるようなものが多くを占めています。
受験での忌み言葉
受験を控えている方、その家族への使用を避けるべき言葉には次のようなものがあります。
落ちる、滑る、負ける、転ぶ、破れる、散るなど
治療、入院されている方への忌み言葉
病気の治療をされている方、入院されている方、その家族への使用を避けるべき言葉には次のようなものがあります。
枯れる、果てる、負ける、散る、死ぬ、失敗、閉じるなど
忌み言葉 まとめ
忌み言葉は、読み方、語呂のイメージから人が勝手にマイナスの意味で受け止めるだけで、気にするのは無駄と考える方もいます。
でも、忌み言葉を気にする方がいることも事実ですから、状況に応じて適切に対処できるようにしておきたいものです。
コメントを残す