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現在の日本ではお葬式となるとほぼすべての遺族、参列者が黒一色の喪服を着用することになります。
しかし古来は白い衣装を着用するのが一般的だったようで、明治時代あたりになると西洋的な習慣を積極的に取り入れていく風潮もあり、今日のように黒になっていったとされています。
しかしながら北陸の石川県、そして石川県に近い富山県の西部地域では現在でも喪主と遺族が白装束を着用して火葬場に出向く風習が残っており、初めて目にする方は死装束と同じ色の衣装に驚きを感じることもあるようです。
また富山県高岡市の一部では出棺の際に棺に白いさらしを巻いたりすることもありますし、白紙を竹串に巻きつけた四華花と呼ばれる葬具を飾るなど、この地域は古来の伝統に則って白を葬儀の際に使うことが他のエリアより多いのです。
さらに富山県の一部では長寿を経た後大往生した故人の葬儀の際に赤飯を参列者に振る舞う地域もあり、これは大往生を祝うという意味合いが込められているようです。