葬儀のしきたりと風習 天冠(てんがん)
少し不謹慎なたとえですが、かつてコント番組などで幽霊が出てくるとほぼ必ず頭に白い頭巾を付けているものでした。
これは「天冠」(てんがん)と呼称されるもので、中国大陸の葬儀で使われていたのが文化の流入とともに日本にも浸透していくことになったのです。
そして宮城県の一部では、故人だけでなく遺族も葬儀の際にこの天冠を身につける風習があり、これは故人があの世に旅立つまで見送る、という考えが根底にあるとされています。
昔の言い伝えでもあるので宮城県でもマイナーな風習になってはいるようですが、実は宮城県以外、埼玉県などでも一部で見られる風習です。
ちなみに宮城県には他にも契約講なる村落組織が今でも確認でき、葬儀の際には近隣住民が協力して執り行う雰囲気が根強く残っているのです。
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