葬儀社・斎場の種類 : 僧侶派遣
僧侶派遣とは法要などでお坊さんの読経などを必要とする際に、その名前通り電話やインターネットで僧侶を派遣してくれるサービスのことを言います。
かつての日本ではほとんどの方が菩提寺を持っていたり、また檀家として登録されていたので僧侶と密接につながっていたのですが、現代の日本はそういった制度もなくなり、それに加えて宗教に対する意識の稀薄化が進行するにつれ各家々が代替わりするとお寺付き合いが解消されていくケースも多くなりました。
ですのでいざ僧侶を招くタイミングではどこに依頼したらよいのか困ってしまう事態が起きるようになってしまうようになったのです。
また檀家が少なくなっていくことで寺側もどんどん経営に行き詰まるようになり、両者を再びつなぐようなかたちで派遣サービスが登場するようになりました。
利用する側のメリットとしてはやはりお布施、派遣料金の明朗会計がしっかりしていることで、従来のお布施のように相場を察知して失礼のないような金額を包む、といった気苦労をせずに済むことです。
またそれに加え登録している僧侶はたいへん多いですので、こちらの日程の都合を最優先できる点です。
普通に考えると当たり前の話ですが、つい昔の日本では寺の都合、住職の個人的な都合に合わせて葬儀やその他の法要を行わなければいけなかった例も少なくなく、そういった問題をクリアしているのも僧侶派遣サービスの特徴と言えるでしょう。
僧侶派遣サービスを運営する団体は、寺院や葬儀会社などが多くなっています。
これは元々葬儀に関係の厚かった両者ですし、また人々の葬儀に対する考え方を常に敏感に察知していたからこそとも言えるでしょう。
実際に利用する際にはインターネットや電話で依頼するだけで、指定の日時にやってきて読経することになりますが、葬儀を執り行う葬儀会社が僧侶派遣サービスを運営している場合はパックとして任せられるので、これといった手続きを行う必要もありません。
菩提寺がない方が利用する印象の強い僧侶派遣ですが、今現在はサービスの多彩さも目立つようになり、菩提寺の僧侶が都合が付かない時に同じ宗派の別の僧侶を派遣してもらう、といったような利用の仕方も行われているようです。
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