お坊さんが来てくれない……どうやってお葬式をあげよう?
先日、脳卒中で父が突然亡くなりました。
動転している母に代わって私が諸々の手続きをすることになったのですが……お坊さんの手配をする段で、はたと困ってしまいました。
父は頑固は人で、檀那寺の住職と折り合いが悪く、付き合いは一切ありませんでした。
おまけに離檀までしていて、お寺との縁が切れてしまっていたんです。
祖父母の入っている仏壇こそありはすれ、父がこんなでしたから、私も小さいころからお坊さんにお経を上げてもらった経験がありません。
そのため、お寺やお坊さんのツテはまったくナシ。
母の方も同じ状況で、頼りになりません。
「お坊さんが来てくれないからどうしよう」なんて、恥ずかしくて近所の人や親戚、友人にも相談できないし……
私は途方に暮れてしまいました。
幸いなのは、葬儀が友引にひっかかっているため、お通夜は明後日まで延ばすことができることです。
それまでに何とか手配できれば……
必死に調べてたどり着いたのが『お坊さん便』というサービスでした。
お坊さんを派遣してくれるサービスを初めて利用してみた!
恥ずかしながら私は知らなかったのですが、お坊さん便という、お坊さんを派遣してくれるサービスがあるのですね。
通販大手のAmazonがサービスを始めたことで、一時期とても話題になったとのことです。
賛否両論がいろいろとあるようですが、私には迷っている時間はありません。
早速、ネットで調べた会社に電話をしてみました。
まずは電話相談してみた!
電話をしてみると、優しそうな男性が出られました。
動転している私にも、丁寧に物腰やわらかく対応してくださいます。
初めての葬儀だと伝えると、1から10まで手取り足取り説明してくださいました。
電話するまでまったく知らなかったのですが、お葬式には、お通夜や告別式の有無など、色々なスタイルがあるのですね。
主なスタイルは3つ
- 火葬式:お通夜や告別式、初七日を行わず、火葬だけを行う(いわゆる家族葬)
- 1日葬:お通夜を行わず、告別式、火葬、初七日を1日で終える葬儀
- 一般葬:お通夜の翌日に、告別式、火葬、初七日を行う葬儀
手軽さや予算、付き合いなどによって、好きな葬儀の種類を選べます。
うちの場合は、母の希望と近所・親戚付き合いを考えて、一般葬を選択しました。
宗派に合ったお坊さんが来てくれるのか質問!
疑問に思ったのは、うちの宗派にあったお坊さんが来てくださるのか?ということです。
うち曹洞宗で、一般的な浄土真宗などよりも、お坊さんの数が少ない印象。
そのあたりの心配を伝えてみたところ「きちんと手配するので大丈夫です」とハッキリ返事をしていただけました。
こうして言い切っていただけることで、葬儀にたいする不安がかなり軽くなりました。
曖昧なまま手探りで進めていたら、きっとパニックになっていたと思います。
急な日程には対応してもらえるかも質問!
次に不安だったのが、急な葬儀に対応してもらえるのか?ということ。
法事などとは違い、2日しか時間がありません。
疑問をぶつけてみたところ、こちらもキッパリと「派遣は可能です」と言い切ってくださいました。
この時点で、ほとんどの不安が解消され、気持ちが落ち着いて余裕が出てきました。
母に相談してからお坊さん便と契約
実際にかかる料金の詳細の相談をしてから一度、電話を切って今度は母に相談しました。
最初は「出張のお坊さん?」と戸惑っていましたが、対応のよさや明瞭会計なところ、対応スタッフの親切さを伝えてみたところ、安心して任せられると判断してくれました。
そこで、もう一度電話をかけて、契約をさせていただきました。
お坊さんから電話がかかってきた!
契約をしたものの「一体どんなお坊さんが来てくださるんだろう?」という不安が残りました。
すると、なんと来てくださるお坊さんから直接お電話があったんです。
急な予定にも関わらず、通夜から告別式、初七日についてまで、こちらが理解できるまで丁寧に流れやマナー、持ち物について説明をしてくださいました。
また、四九日の法要に関することまで、きちんとお話をしていただけました。
実際に話ができたことで、お坊さんの誠実な人柄を知れて、とてもありがたかったです。
四九日までの予定を立てられたことで、手順の不安もなくなりました。
最初に電話をしてから、この間2時間くらいでした。
たったそれだけの時間で契約と確認ができてしまえて、準備で忙しい身としては大変にありがたかったです。
祭壇などの準備は葬儀社へ依頼が必要
ただ、お坊さん便では、会場の手配までは出来ません。
近所の葬儀社へ電話をして、準備をしていただきました。
遠方から来てくださる親戚の宿泊所や祭壇、精進落としなど、何から何まで手配していただけたので、喪服の準備や挨拶の準備に集中できました。
お坊さん便の会社から契約書が送付されてきた!
お坊さん便は葬儀社と同じく「契約」なんですね。
まったく意識していなかったのですが、お通夜の前日までにきちんと契約書が送られてきました。
封筒の中には、お通夜とお葬式のサービス内容や、戒名の有無、依頼人である私や故人の父の情報、会場や宗派の確認などの書類も入っていました。
お坊さんの所属する寺院や、緊急連絡先も書かれています。
思った以上にしっかりとした確認が入って、忘れがちな契約内容を書面で残していただけて驚きました。
通夜当日の流れ
お通夜の日、お坊さんはかなり早めに到着してくださいました。
お通夜の流れの確認や、翌日の葬儀の予定など、しっかり相談にのっていただけました。
このころになると、ようやく母も落ち着いてきて、親戚への挨拶をそつなくこなすことができました。
お坊さんの人となりには安心していたのですが、読経についてはまだ聞いていなかったので、少し不安がありました。
でも、僧籍をお持ちなだけあって、とても立派なお経をあげていただけました。
丁寧に心をこめてを読んでいただけたのも嬉しかったです。
葬儀の日の流れ
昨日の流れがあったので、落ち着いてお坊さんにすべてを任せられました。
葬儀のあと、火葬場での読経もつつがなく終わり、初七日の法要も問題なくこなすことができました。
父が突然なくなって憔悴していた母は、お坊さんにすべてを任せたことでしっかりと父を見送ることができ、これからの生活についてきちんと考えられるようになったようです。
初めてお坊さん便を利用した感想
突然の父の旅立ちに、右も左もわからなかった私。
もしお坊さん便を利用していなかったら、こんなにもしっかり父を見送ることはできなかったと思います。
前の段には書いていなかったのですが、読経前後の説法も、落ち着いた上品なものをしていただけました。
長さもちょうどよかったため、親戚や近所の評判もよく、気持ちよく父を見送ってくれたように思います。
四九日やその他の法事にも、またお坊さん便をお願いしたいです。
これからお坊さん便を利用しようか迷っている方へのアドバイス
このお坊さん便体験レポートが、お葬式や法要に不安がある方たちの役に立てたら嬉しいです。
うちは檀那寺がないという特殊な状況でしたが、きちんと対応していただけました。
檀那寺が遠い、檀家を抜けたい、檀那寺のお坊さんに不満がある……などの事情の方も丁寧に相談にのっていただけると思いますので、一度電話をかけてみることをオススメします。
最後に、お坊さん便を手配してくださった会社と、来てくださったお坊さんへのお礼の言葉を添えて、このレポートの締めくくりとさせていただきます。
本当にありがとうございました。
お坊さん便 女性の体験談 まとめ
実際に利用した方の評判は上々です。
今回の口コミ体験談で、葬儀には不慣れと思われる30歳の主婦の方が、お坊さん便を無事に利用することができるかということを検証できました。
故人のためにきちんとした形で葬儀を行いたいものの、「檀那寺がない!」という他、金銭的な理由などでお悩みの方は、お坊さん便の資料請求だけでもしてみることをお勧めします。
資料請求やご相談は無料です。
とても長い内容だったので、体験談としてご紹介します。